動画を保存していると、いつの間にかHDDやクラウドの容量がいっぱいになってしまうことはありませんか?特にフルHDや4Kの動画は数GB〜数十GBになることも珍しくありません。そこで役立つのが、無料の動画変換ソフト ffmpeg を使った動画圧縮です。
この記事では、Windows環境での導入方法と、初心者でも簡単にできる圧縮コマンド例をわかりやすく解説します。
ffmpegとは?
ffmpegはオープンソースで開発されている強力なマルチメディア処理ツールです。以下のようなことが可能です:
- 動画の圧縮・変換(形式の変換や画質調整)
- 音声抽出や変換
- 動画からサムネイル作成
対応OSは Windows / macOS / Linux と幅広く、無料で利用できます。本記事ではWindowsを対象に説明します。
元々圧縮されている動画を圧縮しようとすると、元ファイルよりもファイル容量が大きくなることがあるので、ご注意ください
Windowsでのインストール手順
1. ffmpegをダウンロード
- ffmpeg公式サイトを開く

- 「ffmpeg-release-essentials.zip」をダウンロード

- ZIPを解凍し、
ffmpeg
フォルダをC:\Program Files
または任意の場所に配置

2. 環境変数にパスを通す
- スタートメニューで「システム環境変数」と検索し、「システム環境変数の編集」を開く

- 「環境変数」をクリック

- 「システム環境変数」内の Path を選択し「編集」をクリック

- 「新規」を押して、解凍した
bin
フォルダ(例:C:\Program Files\ffmpeg\bin
)を追加

- OKで閉じて設定を保存
3. 動作確認
- スタートメニューから「cmd(コマンドプロンプト)」を開く

- 以下のコマンドを入力ffmpeg -version

- バージョン情報が表示されればインストール成功です

基本的な動画圧縮コマンド
1. 標準的なH.264で圧縮
最も互換性が高い形式です。画質をほとんど落とさず容量を削減できます。
ffmpeg -i “圧縮する動画のパス” -vcodec libx264 -crf 23-preset medium -acodec aac output.mp4
-crf 23
: 数字が小さいほど高画質・大容量(例:18=高画質、28=低画質)-preset
: 圧縮速度と効率のバランス(ultrafast〜veryslow)-acodec aac
: 音声をAAC形式に変換(汎用的で軽量)- output.mp4:任意のアプトプットファイル名を設定できます(この例の場合は圧縮後「output.mp4」というファイルが出来上がります。)
圧縮後のファイルはffmpegを実行したフォルダ内に、指定したファイル名で作成されます。
CRF値の目安
CRF値 | ファイルサイズ | 画質の印象 |
---|---|---|
18〜20 | 大きい | 元動画とほぼ同じ(高画質) |
22〜23 | 中くらい | 画質と容量のバランスが良い(おすすめ) |
26〜28 | 小さい | 少し粗さが目立つが容量は大幅削減 |
👉 迷ったらまずは「CRF23」で試すのがおすすめです。
2. 高圧縮なH.265 (HEVC)
さらに容量を減らしたい場合はH.265を利用します。ただし再生環境によっては対応していないこともあるので注意。
ffmpeg -i “圧縮する動画のパス” -vcodec libx265 -crf28-preset medium -acodec aac output.mp4
3. 音声だけ圧縮する場合
動画はそのままに、音声だけを軽くすることも可能です。
ffmpeg -i “圧縮する動画のパス” -c:v copy -b:a 128k output.mp4
まとめ
- ffmpegは無料で使える高性能ツール
- Windowsでは「ダウンロード→パスを通す→動作確認」で簡単に導入できる
- 基本は「H.264 + CRF23 + preset=medium」でOK
- CRF値は「18〜28」が実用的。数字を下げれば高画質、大きくすれば軽量化
- さらに容量を減らしたいならH.265を試す
- 音声だけ軽量化も可能
動画を大量に保存する人や、クラウド・NASに動画をまとめたい人には特におすすめです。コマンドはコピペで使えるので、ぜひ試してみてください!
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