Postfixは最も広く使われているMTA(メール転送エージェント)です。この記事ではUbuntuにPostfixをインストールして、まず動かすための最小構成のSMTPサーバーを構築します。
この記事について:この記事はPostfixを最小構成で動かすことを目的としています。公開メールサーバーとして運用するには、TLS設定・submission(587番ポート)・SASL認証・逆引きDNS設定・SPF/DKIM/DMARCとの連携など追加の設定が必要です。まず動作を確認してから順次セキュリティ強化を行ってください。
Postfixのインストール
sudo apt update
sudo apt install -y postfix
インストール中に設定タイプを選ぶ画面が出ます。「インターネットサイト」を選択し、メールシステム名にドメイン名を入力してください。
基本設定の確認
sudo nano /etc/postfix/main.cf
myhostname = mail.your-domain.com
mydomain = your-domain.com
myorigin = $mydomain
inet_interfaces = all
mydestination = $myhostname, localhost.$mydomain, $mydomain
Postfixの起動と確認
sudo systemctl restart postfix
sudo systemctl enable postfix
sudo systemctl status postfix
メール送信テスト
sudo apt install -y mailutils
echo "テストメール" | mail -s "テスト" あなたのメールアドレス
ログで送信結果を確認できます。
sudo tail -f /var/log/mail.log
本番運用に向けた次のステップ
最小構成で動作確認できたら、以下の設定を順次追加することを推奨します。
| 設定項目 | 目的 |
|---|---|
| TLS(STARTTLS) | メール通信の暗号化 |
| submission(587番ポート) | メールクライアントからの送信用ポート |
| SASL認証 | 認証済みユーザーのみ送信を許可 |
| 逆引きDNS(PTRレコード) | スパム判定回避 |
| SPF・DKIM・DMARC | なりすまし防止・スパムフィルター対策 |
SPF・DKIM・DMARCの設定方法は スパム対策【SPF・DKIM・DMARCの設定方法】 で解説しています。
まとめ
- PostfixはUbuntuで最も広く使われるMTA
- main.cfでホスト名・ドメインを設定してsystemctlで起動する
- mailutilsでコマンドラインからメール送信テストができる
- この記事は最小構成。公開運用にはTLS・SASL・SPF/DKIM/DMARCの追加設定が必須



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