Linuxサーバー管理

RAIDの仕組みと設定方法【mdadmでソフトウェアRAID構築】

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RAIDはディスクを複数台組み合わせてデータの冗長化や性能向上を実現する技術です。ハードウェアRAIDとソフトウェアRAIDがありますが、この記事ではLinux標準のmdadmを使ったソフトウェアRAIDを解説します。

⚠️ RAIDはバックアップの代替ではありません。RAID構成中でも定期バックアップは必須です。

RAIDレベルの比較

レベル最低台数冗長性性能用途
RAID 02台なし(1台故障でデータ消失)読み書き高速一時データ・高速性優先
RAID 12台1台故障まで耐久読み高速・書き通常OSドライブ・重要データ
RAID 53台1台故障まで耐久読み高速・書きやや遅いファイルサーバー・汎用
RAID 64台2台故障まで耐久RAID5より書き遅い大規模・高可用性
RAID 104台各ミラーで1台故障まで最高データベース・高負荷

mdadm によるソフトウェアRAID構築

# mdadm のインストール
$ sudo apt install mdadm      # Ubuntu/Debian
$ sudo dnf install mdadm      # CentOS/RHEL

# ディスクの状態確認
$ lsblk
$ cat /proc/mdstat    # 現在のRAID状態
# ⚠️ 以下はデータが消えます。新規ディスクで実行してください

# RAID1 を /dev/sdb, /dev/sdc で構築
$ sudo mdadm --create /dev/md0   --level=1   --raid-devices=2   /dev/sdb /dev/sdc

# RAID5 を /dev/sdb, /dev/sdc, /dev/sdd で構築
$ sudo mdadm --create /dev/md0   --level=5   --raid-devices=3   /dev/sdb /dev/sdc /dev/sdd

# 構築状況を確認(同期完了まで待つ)
$ watch cat /proc/mdstat

RAID構築後の設定

# ファイルシステム作成
$ sudo mkfs.ext4 /dev/md0

# マウント
$ sudo mkdir /raid
$ sudo mount /dev/md0 /raid

# mdadm.conf に設定を保存(起動時に自動認識)
$ sudo mdadm --detail --scan | sudo tee -a /etc/mdadm/mdadm.conf

# initramfs を更新(Ubuntu/Debian)
$ sudo update-initramfs -u

# /etc/fstab に追記
$ sudo blkid /dev/md0
UUID=xxxx  /raid  ext4  defaults  0  2

RAID の監視と障害対応

# RAID の詳細状態を確認
$ sudo mdadm --detail /dev/md0

# 障害ディスクを確認(failed と表示される)
$ cat /proc/mdstat

# 障害ディスクをRAIDから除外
$ sudo mdadm --manage /dev/md0 --fail /dev/sdb
$ sudo mdadm --manage /dev/md0 --remove /dev/sdb

# 新しいディスクを追加して再構築
$ sudo mdadm --manage /dev/md0 --add /dev/sde

# 再構築の進捗確認
$ watch cat /proc/mdstat

まとめ

  • RAIDはバックアップの代替ではない。RAID+定期バックアップが基本
  • 一般サーバーはRAID1(ミラー)またはRAID5が定番
  • cat /proc/mdstatで同期状況・障害を常時確認できる
  • 障害後は速やかにディスク交換→mdadm --addで再構築する
  • mdadm.confに設定を保存しupdate-initramfsを忘れずに

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