前記事でパーティションを作成しました。この記事ではそのパーティションにファイルシステムを作成し、マウントして永続化するまでの手順を解説します。
主要なLinuxファイルシステムの比較
| FS | 特徴 | 用途 |
|---|---|---|
| ext4 | 最も普及。安定・枯れた技術 | 一般的なLinuxシステム |
| XFS | 大容量・高性能。RHEL系デフォルト | 大規模データ・データベース |
| Btrfs | スナップショット・圧縮対応。開発継続中 | スナップショットが必要な環境 |
| tmpfs | メモリ上のFS。再起動で消える | /tmp、/run |
ファイルシステムの作成(フォーマット)
# ⚠️ mkfs はデータを完全に消去します。デバイス名を必ず確認してください!
# ext4 を作成(最も一般的)
$ sudo mkfs.ext4 /dev/sdb1
# ラベルを付けると管理が楽になる
$ sudo mkfs.ext4 -L mydata /dev/sdb1
# XFS を作成
$ sudo mkfs.xfs /dev/sdb1
# Btrfs を作成
$ sudo mkfs.btrfs /dev/sdb1
# ファイルシステムの確認
$ sudo file -s /dev/sdb1
$ sudo blkid /dev/sdb1
マウントの基本
# マウントポイントを作成
$ sudo mkdir -p /mnt/data
# 手動でマウント
$ sudo mount /dev/sdb1 /mnt/data
# マウント状態を確認
$ mount | grep sdb1
$ df -hT # -T でファイルシステムタイプも表示
# アンマウント(使用中のプロセスがあると失敗)
$ sudo umount /mnt/data
# 使用中のプロセスを確認してからアンマウント
$ sudo lsof +D /mnt/data
$ sudo fuser -m /mnt/data
/etc/fstab で起動時に自動マウント
/etc/fstab の設定ミスはシステムが起動しなくなる原因になります。必ずUUIDで指定し、設定後は mount -a でテストしてください。
# UUIDを確認
$ sudo blkid /dev/sdb1
/dev/sdb1: UUID="a1b2c3d4-..." TYPE="ext4" LABEL="mydata"
# /etc/fstab の書式
# デバイス マウントポイント タイプ オプション dump fsck順序
UUID=a1b2c3d4-... /mnt/data ext4 defaults 0 2
# rootパーティションは fsck順序を1に、追加パーティションは2に設定
# fstabの設定をテスト(再起動前に必ず実行)
$ sudo mount -a && echo "OK" || echo "ERROR: fstabの設定に問題あり"
マウントオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
| defaults | rw,suid,dev,exec,auto,nouser,async の組み合わせ |
| noatime | アクセス時刻を更新しない(パフォーマンス向上) |
| ro | 読み取り専用でマウント |
| noexec | 実行ファイルを実行不可(セキュリティ向上) |
| nosuid | SUIDビットを無効化 |
まとめ
- 一般用途はext4、大容量・高性能はXFS、スナップショットが必要ならBtrfs
mkfsはデータを完全消去。デバイス名を二重確認してから実行/etc/fstabはUUIDで指定。設定後はmount -aでテスト必須- fsck順序:rootは1、追加パーティションは2、マウントしないものは0
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