Linux入門

ターミナルの使い方と基本コマンド20選

Linux入門
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「ターミナルって何?黒い画面に文字を入力するアレ?」

この記事では、Linux初心者が最初に覚えるべきターミナルの使い方と、実務でも毎日使う基本コマンド20選をわかりやすく解説します。コマンドは実際に動くものを厳選し、出力例もあわせて紹介するので、手を動かしながら読み進めてください。

WSL2やLinux環境の準備がまだの方は、先に「WSL2のインストールと初期設定」をご覧ください。

ターミナルとは? シェルとの違いも理解しよう

ターミナルとは、コンピューターにテキストで命令(コマンド)を入力するための画面のことです。Windowsでいう「コマンドプロンプト」に相当します。

  • ターミナル:文字を入力・表示する「画面」のこと
  • シェル:入力したコマンドを解釈してOSに伝える「翻訳者」のこと
  • bash / zsh:シェルの種類。Ubuntuのデフォルトはbash

レストランに例えると、ターミナルは「注文票」、シェルは「ウェイター」、OSは「厨房」です。

コマンドを入力すると、シェルは PATH 環境変数に登録されたディレクトリを左から順番に検索します。PATH:(コロン)区切りのディレクトリ一覧です。

# PATH の中身を確認
$ echo $PATH
/usr/local/bin:/usr/bin:/bin:/usr/sbin:/sbin
# 左から順に検索し、最初に見つかったコマンドが実行される

プロンプトの見方

ターミナルのプロンプト構造解説図
▲ プロンプトの各部分にはそれぞれ意味がある。最初に覚えておくと迷わなくなる
user@DESKTOP:~$
  • user:ログインしているユーザー名
  • DESKTOP:コンピューターの名前
  • ~:現在のディレクトリ(~はホームディレクトリ)
  • $:一般ユーザーを示す記号(rootは#)

基本コマンド20選

【場所の確認・移動】

① pwd ― 今いる場所を確認する

$ pwd
/home/user

② ls ― ファイル・フォルダの一覧を表示する

$ ls
Desktop  Documents  Downloads

$ ls -la        # 隠しファイルも含めて詳細表示

③ cd ― ディレクトリを移動する

$ cd Documents        # Documentsへ移動
$ cd ..               # 一つ上へ移動
$ cd ~                # ホームへ戻る

【ファイル・フォルダの操作】

④ mkdir ― フォルダを作る

$ mkdir myproject
$ mkdir -p a/b/c       # 階層ごとまとめて作成

⑤ touch ― 空のファイルを作る

$ touch index.html
$ touch memo.txt log.txt    # 複数ファイルを一度に作成

⑥ cp ― コピーする

$ cp memo.txt memo_backup.txt
$ cp -r myproject/ myproject_bak/   # フォルダごとコピー

⑦ mv ― 移動・名前変更する

$ mv memo.txt Documents/
$ mv old.txt new.txt         # 名前変更

⑧ rm ― 削除する

⚠️ ゴミ箱がなく、削除したら元に戻せません。慎重に使いましょう。

$ rm memo.txt
$ rm -rf myproject/     # フォルダごと削除(要注意)

【ファイルの中身を見る】

⑨ cat ― ファイルの中身を表示する

$ cat memo.txt

⑩ less ― 長いファイルをスクロールして読む

$ less /var/log/syslog
# スペースで次のページ、qで終了

⑪ head / tail ― 先頭・末尾を見る

$ head -5 memo.txt
$ tail -10 /var/log/syslog
$ tail -f /var/log/syslog     # リアルタイム監視

【テキスト処理・検索】

⑫ grep ― 文字列を検索する

$ grep "error" /var/log/syslog
$ grep -i "Error" memo.txt       # 大文字小文字を区別しない
$ grep -r "TODO" ./myproject/    # フォルダ内を再帰的に検索

⑬ echo ― 文字を表示・ファイルに書き込む

$ echo "Hello Linux!"
$ echo "内容" > memo.txt       # 上書き
$ echo "追記" >> memo.txt      # 追記

# ※ echo はシェルの組み込みコマンドとして実装されていることが多いですが、
#    /bin/echo という外部コマンドも存在します

【システム・情報確認】

⑭ sudo ― 管理者権限で実行する

$ sudo apt update

⑮ apt ― ソフトウェアを管理する

$ sudo apt update
$ sudo apt install vim
$ sudo apt remove vim

⑯ ps / top ― プロセスを確認する

$ ps aux
$ top                  # リアルタイム監視(qで終了)

⑰ df ― ディスク使用状況を確認する

$ df -h

⑱ chmod ― ファイルの権限を変更する

$ chmod 755 script.sh
$ chmod +x script.sh    # 実行権限を追加

【その他の便利コマンド】

⑲ man ― マニュアルを見る

$ man ls       # qで終了

⑳ history ― コマンド履歴を確認する

$ history
$ history | grep "apt"    # 履歴を絞り込む

㉑ clear ― 画面をきれいにする

$ clear
# Ctrl+L でも同じ効果(ターミナルの表示を消去)

効率よく使う3つのコツ

  1. Tabキーで補完:ファイル名・コマンド名の途中でTabを押すと自動補完される
  2. ↑↓キーで履歴呼び出し:↑キーで前のコマンドを再利用できる
  3. Ctrl+Cで中断:コマンドを止めたいときにいつでも使える
  4. コマンドの種類を確認:type -a ls でそのコマンドが組み込みか外部コマンドか確認できる。which より正確で、同名コマンドが複数ある場合も全て表示する

まとめ:20コマンド早見表

カテゴリコマンド用途
場所の確認・移動pwd / ls / cd現在地確認・一覧・移動
ファイル操作mkdir / touch / cp / mv / rm作成・コピー・移動・削除
中身を見るcat / less / head / tail表示・スクロール・先頭末尾
検索・テキストgrep / echo検索・書き込み
システム管理sudo / apt / ps / df / chmod権限・パッケージ・監視
その他man / historyマニュアル・履歴

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