ディスクの追加・パーティション設計はサーバー構築の基本スキルです。誤った操作でデータが失われるリスクがある領域なので、概念を正確に理解してから実行することが重要です。
⚠️ 注意:パーティション操作は取り消しができません。必ずバックアップを取ってから作業してください。
ディスクデバイスの命名規則
| デバイス名 | 種類 |
|---|---|
| /dev/sda, /dev/sdb | SATA/SCSIディスク(1台目、2台目) |
| /dev/sda1, /dev/sda2 | sdaの第1・第2パーティション |
| /dev/nvme0n1 | NVMe SSD(1台目) |
| /dev/nvme0n1p1 | nvme0n1の第1パーティション |
| /dev/vda | 仮想ディスク(KVM/VPS環境) |
ディスクの確認コマンド
# 接続されているディスクを確認
$ lsblk
NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
sda 8:0 0 50G 0 disk
├─sda1 8:1 0 1G 0 part /boot
└─sda2 8:2 0 49G 0 part /
# 詳細情報(UUID・タイプなど)
$ lsblk -f
# ディスクの詳細情報
$ sudo fdisk -l
# ディスクのSMART情報(健康状態)
$ sudo smartctl -a /dev/sda
パーティションテーブルの種類
| 種類 | 特徴 | 最大ディスクサイズ |
|---|---|---|
| MBR(msdos) | 旧来の方式。最大4つのプライマリパーティション | 2TB |
| GPT | 現在の標準。最大128パーティション | 事実上無制限 |
2TB超のディスクや新規サーバーでは GPTを使うのが現在の標準です。
fdisk でパーティションを作成する
💡 注:現在の fdisk(util-linux版)はGPTも扱えます。ただし大容量ディスクやUEFI環境では parted を使う方が一般的です。
# ⚠️ 以下の操作はデータが消えます。必ずバックアップを!
# 新しいディスク(/dev/sdb)にパーティションを作成する例
$ sudo fdisk /dev/sdb
# fdisk コマンド内の操作
m # ヘルプ表示
p # 現在のパーティションを表示
n # 新しいパーティションを作成
p # プライマリを選択
1 # パーティション番号
(Enter) # 開始セクタ(デフォルト)
+20G # サイズを20GBに指定
t # パーティションタイプを変更(例:83=Linux, 8e=Linux LVM)
w # 変更を書き込んで終了(ここで初めてディスクに反映)
q # 変更を破棄して終了
parted でパーティションを作成する(GPT対応)
# ⚠️ 以下の操作はデータが消えます。必ずバックアップを!
$ sudo parted /dev/sdb
# parted コマンド内の操作
(parted) print # 現在の状態を表示
(parted) mklabel gpt # GPTパーティションテーブルを作成
(parted) mkpart primary ext4 0% 50% # 前半50%をext4用に
(parted) mkpart primary ext4 50% 100% # 後半50%をext4用に
(parted) print # 確認
(parted) quit
# 非対話式でも実行可能
$ sudo parted /dev/sdb --script mklabel gpt mkpart primary ext4 0% 100%
パーティション作成後の流れ
# ① ファイルシステムを作成(フォーマット)
$ sudo mkfs.ext4 /dev/sdb1
# ② マウントポイントを作成
$ sudo mkdir /data
# ③ マウント
$ sudo mount /dev/sdb1 /data
# ④ 起動時に自動マウント(/etc/fstabに追記)
# UUIDを確認
$ sudo blkid /dev/sdb1
/dev/sdb1: UUID="abc123..." TYPE="ext4"
# /etc/fstab に追記
UUID=abc123... /data ext4 defaults 0 2
# ⚠️ fstabの設定ミスはシステムが起動しなくなる原因になります
# 必ず以下のコマンドで設定をテストしてから再起動してください
$ sudo mount -a && echo "fstab OK" || echo "ERROR: fstab設定に問題あり"
# アンマウントしてから再マウントして確認
$ sudo umount /data
$ sudo mount /data
$ df -h | grep /data
まとめ
lsblkでディスク構成を確認。lsblk -fでUUID・タイプも確認- 2TB超・新規サーバーはGPTを使う。
partedがGPT対応で推奨 - パーティション操作は取り消し不可。
w(書き込み)の前にpで必ず確認 - ファイルシステム作成(
mkfs)→マウント→/etc/fstab登録の流れで永続化 /etc/fstabはUUIDで指定する(デバイス名はリブート後に変わることがある)
📋 Linuxサーバー運用・管理チェックリスト完全版でPhase 2の全要点を確認できます。



コメント